二人で居ても独りだ
よく、感じていたことだ。
誰かといても『少し、孤独』だった。
何年も何年も付き合いのある親友と隣にいても独りだった。
私の心の奥底にある被虐性癖は誰にも話していいものじゃなかった。
SEXの話を友人とする時、私はニコニコと笑って黙って、少し相槌をうち、時折驚いて見せてお茶を濁した。
『彼氏にクンニしてもらいたい』
なんて話と同じ温度で
『ご主人様に踏みつけにされたい』
なんて言えなかった。
しっかりしてて
強くて
泣かなくて
挫けない
飲み会でSキャラ?Mキャラ?
なんて話題が出ると絶対にSキャラ側にジャンルわけされる。
その私が当たり前だと思っている友人たち。
そんなに強くはない、と知ってる親友も誰かに支えてもらいたがってるなんて知らなかった。
張り詰めていた糸がプツリと切れた
もう、独りじゃ耐えられない。
そう、感じて踏み出した私が出会えた人が暁さんだった。
ボロボロに泣き崩れてもただ頭を撫でそばにいてくれるヒトに生きていて始めて出会えた。
好きをどれだけ伝えても喜んでくれるヒトにやっと出会えた。
大袈裟だけど
この人に会うために頑張ってたんだな
ってすんなり思えてしまうほどそんな相手をずっとずっと欲してた。
たくさん、独りになるなと手を伸ばしてくれた。
それを私が気づくまで、飽かずにその存在を示してくれた。
素直に、それをつかめるようになったのを暁さんも感じていたら嬉しい。
もう、独りじゃない。
居場所を示して其処に置いてくれる人がいる。
ヒトと違う形でしか安心できない私に与えられた場所。
そこに喜んで収まろう。
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