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無意識の殻⑧

その日は本当に寒かった。
部屋が温まらず冷え切った私を布団のなかで抱き締めて温めながら頭を撫でる。
匂いと体温と心の温かさに最後の殻がやっと取り払われる。

再び泣く。
怖かった、殻の中で猜疑心と恐怖に潰されて居た私は訴える。
その訴えを聞きながらずっと頭を撫でて腕枕をしてくれる。
泣き疲れて眠るまでにはそんなに時間はかからなかった。

一眠りしてからも部屋は温まらずマッサージも布団のなかで出来る範囲で行う。
そんな中で疑念をぶつける。

「暁さんのSMってどういうもの」

感覚や態度で理解しても言葉での詳細な説明はなかった。
それをどうしても今聞きたかった。

酷いプレイをして壊すだけなら正直誰にでも出来る。
酷いプレイの上手い人が現れたら簡単に主をすげ替えることができる。
だけど、そんなのは主従じゃない。
主をすげ替えることが可能な関係なんていうものを欲してない。
心で心の中を支配したい。
壊すのではなくて創りたい。
築き上げることで、二人の中の形ができる。
例えば、プレイをしなくても
隣を歩くだけだって「してあげたい」と俺が思った行為を隣で灯里が「して頂いてる」と下の立場で受け取れればいい。
それで灯里が喜べる形になることがなおいい。
二人で性的なふれあいをせずとも例えば腕枕で1日お昼寝でも「休ませたい」俺の気持ちを「二人で休ませて下さって嬉しい」と灯里が喜んでいればそれが俺の望んだ形になる。
物理的なSMよりもこの関係で創り上げたいのは精神的な主従だ。


そう、答えてくれた。
そして言葉ではキチンと聞いていなかったお道具袋が出てこなくなった理由や私の感じていたあれこれを答え合わせをするように聞いて行く。
今の私には猜疑心と恐怖の芽を自力排除する力が無い。
ならもう暁さんの手で取り除いてもらうしかないと沢山聞いた。
蔦のようなものが生え始めていた心を綺麗に除草してもらえて、やっと心がフラットに戻れた。


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無意識の殻⑦

暁さんの加虐性を感じて喜ぶ私にM男さんとのやり取りを見るから、と携帯を出すように言われる。
そして、他の友達との気のおけないやり取りも確認される。
私の「違和」をすり合わせるために他者に対する私を比べる。
M男さんとだけに走る違和が顕著か否かを確認する。

その間は私はご奉仕だ。
冷えた足の指先から奉仕を始める。
くんくん、スリスリと下着越しにおちんぽに触れる私に下着をとる許可と舐める許可を下さる。

黙って携帯の画面をスクロールさせる。
気が向くと暁さんはおちんぽを咥える私の頭を股間に押し付けて擦り付ける。
それに抵抗せず身体を震わせる。
苦しいのに戯れに構われるのが嬉しい。
普段の私を暴かれたりM男さんとのやり取りのなかで多少表した少しの加虐も見られてる。
そんな私はココで暁さんのオモチャになってる。
その、恥ずかしさが身体を震わせる。

咥えながらの自慰を指示されて始めてすんなり応じる。
心が抵抗をせずに自分自身を触る。
ぬめらせた水音にイヤラシイなと声が落ちる。
悦を込めた声が聞こえるのが嬉しい。
時折頭を押さえつけられてむせ返るのも嬉しくて
それをみた暁さんが私を弄ってくれる。
簡単に登りつめるけれど許可は貰えてないので手で足で床を殴り蹴り堪える。
そんな私に小さな波はどれ位超えたのか聞く声にわからないと答えるとイケと手を早められる。
股間に四つ這いの女とそれをソファーで見下ろす男
上下の列を目線や体制で感じて下位の列の喜びを感じながら何度も繰り返し飛ばされる。
転がされてさらに四つ這いにされて足が攣るまでイカされて
クタリと崩れ落ちる私を慈しむようにベッドへ誘導して抱きしめてくれた。



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無意識の殻⑥

子供のように泣きじゃくる私の嗚咽が止まり落ち着いた頃に暁さんから指摘が入る。
バラバラに壊れかけて居た私は暁さんの「指示」を仰ぐことをスッカリ忘れて居た
服装の確認とタイツ着用の許可を得ることをだ。
暦の上でも実際値でも一番寒い季節だ
指示を仰げば厚手のタイツの許可はもらえただろうに失念して居たのだ。
軽い顔へのビンタから胸へ、腹部へ臀部へ足へと着衣を剥がれた私は打たれる。
平手でバシバシと臀部や足は比較的容赦無く平手が入る。
乳首は抓るというより潰すようにされた上で捻られる。
絶叫、咆哮…それをうるさいと口を閉じることを命じられると手を握りしめることでなんとか耐え凌ぐ。
それ程に痛いのにグチャグチャと滴らせる私に呆れた声で壁に手をつけと指示を飛ばす。

「お前はいくつだ」と聞かれ33です、と答えると
臀部へ比較的容赦の無い今までの中の痛みレベルのなかでも高レベルに痛い平手が飛ぶ。
33、を超えても飛ぶ平手に背筋を震わせる。
結局暁さんの歳の数まで打たれておしまい。
身に沁みたか?という言葉にコクコクと頷くと手を股間に伸ばす。
身に沁みるほど痛いのにコレかと呆れた声で私を嬲る。
蔑むようなだけれども悦が混じる暁さんのその言葉に身体が底から悦んでしまうのだった。


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無意識の殻⑤

結局、3日間の間に眠れた時間は投薬して眠った時間を合わせて10時間弱で
うち6時間は薬のお世話になって眠った。
新幹線で瞼を下ろしても心がざわつき寝付けない。
そんな状態でいつもの街に向かった。

暁さんを普段は改札の外に出る前の待合で待つのに今回は外で待った。
冷えるのは承知だけど冷やしてでも思考をなるべくクリアにしたくて
暁さんの欲を叶えられない自分を少しでも罰したくて
冷えた日陰しか無い駅のロータリーで待った。

何時もの暖かい顔で迎えてくれるのに笑顔がぎこちない私がいる。
手を差し出されて嬉しいのに嬉しさを表したい私は殻の中で小さく怖がっている。
出して、出して、と泣いている。
外側だけで暁さんに触らないでと私の芯が私を拒む。
きっと気付いてる暁さんは部屋に着くなり着衣のまま、足元へ座るようにすぐ指示を出した。

一月も末になるのに初逢瀬の私達は年始の挨拶をして今回の件を報告する。
態度がおかしくなってから回る私の更なる違和に直ぐに気づく。
「泣きたい時には泣けと言ったろうに」
ソファから降りた暁さんは私をきつく抱き締めて肩口に私の顔を埋める。
「ほら、泣け」
頭をひとなでしてもらうとバラバラと感情が解けた。

声を出して子供のように泣く
子供を、あやすように頭を背中を撫でて
体温を分けるように冷え切った心を温めて卵を孵化させるように温めてくれる
分離して居た身体と心が少しづつ繋ぎとめられていく
わんわん、わあわあ泣いて暁さんのセーターの肩口を涙で汚す。
嗚咽が落ち着き顔を上げようとすると涙を舐め取られる。
「俺の灯里」と言葉で態度でしめされてグチャグチャになって居た心のあり様が少しづつ少しづつ回復する。

暁さんが居ないと泣く事すら侭ならない。
そんな私がやっと、やっと泣く事ができた。


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無意識の殻④

暁さんの指示通りM男さんにメッセージを送った。
暁さんの読み通り飼われたいという返信があったのだけれど
暁さんの「主→奴隷→奴隷のペット」という倒錯した関係の希望と
私の中の「主の願望>私の中の加虐欲」という優先順位を説明するとM男さんから一旦保留の連絡が来たのだった。

保留の連絡をするも私を様付けで指摘するまで呼んだりと「上位」に感じてる発言は続くのだけど
私の心はドンドンと冷え込んでゆく。
恋愛シュミレーションゲームをされたことがある方は想像つくだろう

A:ココで少し褒めてあげる
B:まだ褒めない

というように選択肢が頭の中に出てくるのだ。
フローをこなしていく、まるで私ではなくて私が作り出した「灯里さま」を私が腹話術で操っている感覚に陥る。
違和を説明したくても、違和を発したくても言葉を綴って説明することが出来ない。
身体症状に不眠が出ていることを訴えるのと
身体と心がリンクしてない違和感を訴えるのが関の山で
殻を破って訴える行為を起こせない。
離れているから訴えを起こせない心は伝わらない。

「暁さんの欲を叶えられない私なんか壊れてしまえ」

と悪魔が囁くのを押し留める。

「もしかしたら暁さんは心ごと私を壊してしまいたいのか」

という疑念を覚えた心を懸命に宥める。

そして、朝が来てしまった。

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無意識の殻③

本来、暁さんの前ではお腹を出した犬のように無防備な自分を晒していたのに
殻の中に引きこもり泣く私が押さえつけられてしまっている。
これは良く無い。と本能が警鐘を鳴らす。

それを暁さんへ伝える。
拒否症状がひどくて動けない、と。
現状の一時停止を即座に命じてくれる。
撤回するか否かは暁さんの中でまだ私の症状が何処までかを見ておらず決めかねているのだろう。
でも、とりあえず今進んだところまでで止めてもいいという指示は出た。

ただ、以前から続けていたアクセスの結果
その足跡からアクセスをくれている人は一人だけ居た。
M男さんで掲示板で「女性の格好をしたい」と言っていたのが面白いなと足跡を残してたのだ。
以前、友人に頼まれて友人を可愛く男の娘にしてあげたことがあり
女装子さんには偏見はおろか興味はある感じなのだ。
男の娘は作るのを楽しめるかもしれない、とアクセスしていた。

その人とのメッセージのやり取りは継続を指示される。
一晩たち電話で応急手当をしてもらい少し落ち着きを取り戻した私に新たに指示をする。
「主にペットを飼えと言われてて困ってると相談して見て反応を見ろ」
相手に下心があれば良い反応が有るだろうし
下心の種類も沢山有るけれど何も下心がなくメッセージを続ける男は居ない、と仰るのだ。
暁さんの指示通り、メッセージを送ってみた。

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無意識の殻②

命令を受けた時は
「とりあえずやって見よう」
と思えたのに、いざ言葉を綴って某SNSの書き込みをしようとすると言葉がポロポロと掌から零れていく。

文書にならなくてそれでも無理に文字を綴ろうとすると手が震える。
こんなにもまだ自分が「複数」を拒絶している現実を再確認してしまい自分が自分を裏切る感覚に傷つく。
「募集位ならできるかもしれない」と考えていたのに心が拒否をして行くのだ。

これは私の良く無い心と思考の構造なのだけど
頭で大丈夫と考えたことは心に無理や我慢をさせても大方を無視してしまうのだ。
理性優先で本能を無視する。
日常的にそれは繰り返されて私が私の心をひどく軽視する癖がついている。
暁さんから心を養う事を教えられて少しづつ改善してたのだけど
長年の積み重ねはナカナカ呪縛を解いてくれなくて
頭で大丈夫と今回も返事をして心を無視していたのだ。

…そして心が拒絶反応を起こして思考が認識する前に
暁さんの前に普段晒してる「一番弱いけれど何も身構えず自己防衛をしない私」を恐らく護るために殻の中に仕舞ってしまった。
普段、「社会」を生きるモードの私しか外に出せなくなってしまったのだ。


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無意識の殻①

今回の逢瀬は前後関係がとても複雑になってしまった…
起こったことだけ、書けば単純明快なのかもしれない。
でも私の心模様はそんなにわかり良い動きをしてくれるわけがなかったのだ。

会う、と決まったのが前週で
(それも多分、という何時もの状態)
3日前に、暁さんから一言命令が来た。

「そうそう

今日から3日

ペット探しを頑張ってごらん

どんなか会った時に聞くから」


暁さんの欲を全部全部受け取りたい
そう、欲する私は複数を乗り越える努力をすることを自分に課していた。
暁さんの欲は全部叶えたいという私の独占欲でもある。

マイペースで気になる人のページにアクセスしてみたりなどはしていたが、如何せん元々抵抗があったので
暁さんの求める積極性には至らないのかもしれない。

悪意なくちょっと背中を押すくらいのつもりでの発言だったのだ。

しかし、この一言の命令が3日間私を苛むことになった。


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やっぱり合わないなー

チョット暁さんからのご指示について学びたくてぐーるぐーるとネットの海を回遊。

すると複数の関係を継続して持たれてるSMがあった。

否定はしない
だって幸せそうだったから。

でも、合わないな、と思った。
それを従者にさせる主と
それを喜べる従者とは

甘党や辛党
ビール党や日本酒党
いろいろ嗜好があるけども

やっぱり、私には他の誰かがいる空間は合わない。
居るなら暁さんだけがいい。

そう、再認識した。

ダメなのだ
暁さんからの指示に不純物が混ざることが許せない。
二人での逢瀬の時は純度100%の暁さんを感じるための時間だ。
見て、聴いて、嗅いで、舐めて、触れて
それを邪魔するものはなにをもっても排除したい。
咥える時に髪が邪魔すぎてスキンヘッドになろうかしら、とさえ考えたのだ。
長年慈しんだ玉の御髪と言われる髪すら惜しくない。
二人の空間で裸のままで居ることを恥ずかしいけど拒まずにそのままで居ることも
薄布一枚すら空気を感じる邪魔になるからなのだ。

他は何もいらなくて
暁さんだけ欲しいから
全ての感覚器官を暁さんだけに向けたいから

私のこの大事な時間は
暁さんだけでいい。

どうしよう、暁さん。


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文字、しかないのに

文字、で示されただけだった。

会えそうな日を告げられただけの
ごくごくシンプルな
単純なメッセージ

なのに

身体が歓喜に震える
思わず口から吐く息が
熱を帯びた吐息になる
下着の中が湿り気を帯びてくる

ああ、これじゃあパブロフの犬ではないか
暁さんに会えるかもしれない日を示されるだけで
「女」が「マゾ」が歓喜に震える
何て淫ら。

私をここまで歓喜させる男に出会えた。
幸せな事だ。



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プロフィール

灯里

Author:灯里
M奴隷二年目
愛奴と呼んでいただけるようになった灯里と飼い主である暁さんとの関係
ここは灯里から暁さんへの報告書であり二人の間の色々を残す場所です。
やっと卵から孵ったくらいの私がどんな姿になるのか
暁さんの「願望」と私の「願い」が重なるときにどんな化学反応が起こるのか。
日々と逢瀬と想いを綴っていこうと思います。

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