私は持病の検査で年に一度画像診断を受ける。
造影剤を入れての画像診断を受けてもはや持病になってしまった病気の進行を確認するのだ。
私は非常に珍しく「初期」でこの病気を発見されているので
頓服は処方されてても積極的な治療に至ってはいない。
もちろん、転職をして仕事から休養中心にしたりして進行は食い止めている。
定期検査、として2カ月に一度血液検査を受けてはいるものの
年に一度は造影剤を入れた画像診断を受けないとならない。
…が、私閉所がダメなのだ。
閉じ込められて飼われたい願望あるのに何言ってんの?
と思われがちですが
トイレの個室より狭い空間は無理
動けない状態で閉所なんて発狂ものなのだ。
よって、腰などを撮るときは足からで済むのだけれど患部的に頭からの撮影なので安定剤の点滴を突っ込まれる。
胃カメラとかでもよく使われるセデーション、というやつだ。
あれはアレで怖いのだけど
(寝るのも実は怖いのです)
患部が咽頭部なので仕方ない。
暴れて家が一軒建ちかねない値段の機械は壊せないのだ。
その話しをするとおもむろに暁さん、手の写真と
ほら
この手で撫でててやるからなと安定剤の点滴を入れる前の私にメッセージを下さる。
撫でててくれる。
そうか、薬は入るけど私は撫でてもらって寝るんだ。
頭が薬で朦朧としながらもそれを考えて目を閉じると恐怖だけではない眠りにつけた。
検査後、しばしの安静ののちに解放される。
きちんと眠れたと怖くなかったとメッセージを送ると良かったと安堵の言葉をくださる。
どんなお薬より、暁さんが私の心を凪いだ状態にしてくれる。
暁さんだけ、にしかこれはできない。
魔法の手、しばらくこの写真は私のお守りになりそうだ。
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