暁さんに自分を卑下しないと叱られた。
負担になってないか、心配しすぎてひねくれてしまったらしい。
発した言葉に卑屈さが混じっていて
もっと自信を持てと叱られる。
私は「暁さん」のことは信じる
だから暁さんが自信を持って良いと言うのならそれをそのまま鵜呑みにすればいいのに
私が「自分」のことは信じてないから
それはのみ下しにくい丸薬のように胸につかえてしまうのだ。
側にいると萎まずにいられるのに
離れてるとそういられない
暁さんの側にいる時は
少し、持てるんです
暁さんの加虐してる楽しそうな顔を見られるのわたしだけって
でも、離れるとしぼんでしまってダメな私をダメなまんまお伝えする。
前は隠して出さないように出さないようにしてたダメな私もようやく渡せるようになった。
植物みたいですよね
暁さんの欲を浴びてれば元気なのに
浴びられないとしなびてしまうそう自嘲する私を優しく見守ってくれる。
しっかりと浴びて貯めとかないとな字面からわかるのは
やれやれ、この仔犬はという庇護の気持ちなのに
それを受けとれなくてうまく感情がいなせない私も許してくれる。
まあ好きな相手には仕方ないな
嫌われたくないだろうからと感情がいなせない自分への嫌悪と暁さんの気持ちをもらえる価値があるかわからなくなる恐怖を感じてる私をなだめる。
叶うなら
好かれてたい、です
欲張り、ダメなのに。と恐々伝える私に
大好きさと欲しい言葉を与えてくれる
俺の好きなようにさせてもらってよいんだろ?そう、好きにされたいの
と喜ぶ心をやっと認められた私を伝えると
寝付くように促してくれる。
暁さんの心を水を求めるように求めてしまう。
砂漠を歩き続けてたから安住を知らなかった私にとって
暁さんは初めての安住の地だ。
そうなるかも、と過去に縋ったそれはすぐに枯れ果ててしまった。
欲しいままに水をせがんでしまっては枯れてしまわないのか
また砂漠を歩き続けないとダメなのか
そう怯える私を暁さんは知ってる。
そんな私に根気よく水を与え続けてくれる。
暁さんの水は甘くて安心する水だ。
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