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薄ら氷心中

本、ではないけども
まあ、アニメというか曲の感想なので、ここに。

昭和元禄落語心中というアニメが最近のマイヒットだ。
単行本もだいぶ出ているようなのだけど
単行本に手をつけてしまうとわたし、アニメを見られなくなる人なので
とりあえずアニメが最終話になるまでは手をつけずにいる。
声優陣も豪華なのだけれど、この有名どころがオーディションを受けたっていうのだから驚きだ。
今や懇願して出演してもらうレベルの声優さんだよ山寺宏一とか!
元々演技力の高い声優さんが揃っているのもあって、作中で打つ落語も真に迫っている。

そんな、アニメの主題歌がみよ吉役の林原めぐみさんの歌う薄ら氷心中
作詞作曲は椎名林檎さん
この曲がですね、女の情念ドドドドン、なのです。
薄ら氷心中 PV
女の業!女の情念!女の欲!
そんな塊を持ってる女性が、けれども男に惚れて絆されて流されてしまっているような。
なんて言えば良いのでしょう、昭和歌謡の色気、をゾクゾクと感じるのです。
もう遅いわ南無三、お前さんで出来てんだ全部
この、歌詞がもう背筋をなぞるようなゾクゾク感しかもたらさないのです。

女の奥深さ、をちょっと舐められるようなこの曲
アニメも素敵ですが是非この曲も、ちょいと聞いてはいかがでしょう。


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~逝年~

先だって感想文を書いた『娼年』の続編にあたるこの本。

リョウは娼年の時は『男のコ』だった。
商品として並ぶためにプロデュースが必要な自立していない商品。
しかし、逝年になると彼は男娼として自らを売るだけではなく
クラブを回し彼自身で新人を発掘し売り出すプロデュースをしていくことになる。
そこで出会った性同一性障害の彼を男娼として求め雇い入れ彼の問題に対峙していくリョウは
歴とした『男』になっている。
そして、LGBTを応援している作者である石田衣良だからこそ為せた描写かもしれないとおもった。

そして、この作品では許す事も大切なテーマになっていると思う。
彼の『一夏の情熱』であったクラブを一度は解体に追い込んだ、リョウに対して正しさで向き合い結果それが優しさにならなかった彼女。
彼女を許す事もテーマの一つとして描かれている。
リョウ自身とクラブのオーナーである静香は結果として彼女を許す。
しかし、リョウと静香の彼女に対する『出来事』と『結果』に対する感情の違いと思いは明白に書かれており
筋を追うテーマとしてそれを持ちこの作品を読むのも一興だと私は思う。

『娼年』『逝年』に共通して書かれているのが
年齢を重ねた女性に対する愛情と彼の感性からくる女性の愛し方だ。
笑い皺も、年月を経る事によりハリを失う皮膚も彼にとってはチャームポイントになる。
世間一般の男性は齢を重ねた『女性』を『女』として、『性欲の対象』として見るのだろうか。
私は、年々痩せにくくなる身体も頬のたるみも恐ろしい。
笑い皺は…まぁまだ許せるんだけどね。笑い皺の似合うおばあちゃんになりたいし。
リョウは母親ともとれる歳の女性を性愛の対象とし、愛でて、彼女たちを癒していく。
古より『女房と畳は~』などと言い放つ男性たちを多く見る私としては
ぜひ、彼のような視点を持った男が増えて欲しいものである。

性を売ることを書く作品ではあるけれど愛とは何ぞやを問う作品でもある。
読了感は良い作品でした。

~娼年~

恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。
だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。
やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。
いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。(Amazon   より)


若い男の子が買春をする話
といえばそれまでなのだけど
リョウが元からもっている『喪失』したパズルのピースがこの仕事やであった人で満たされはせずとも癒され、肯定されて行く過程は素晴らしいと思う。

そして色とりどりの欲望の形
多少のネタバレになってしまうが…

若い男娼と小汚いおっさんを両方買っておっさんをメインディッシュにする若い女の子

お漏らしが快感のキャリア女性

痛みだけが快楽になる男娼

齢を重ねてなお男娼と交わる老婦人

彼は様々な色の様々な欲望と交わるのにずっとずっと優しい。
否定せず、そこにある女性の女の子を認めた上でその時間だけそれを愛する。

そんな彼に刃を向けたのは『正しさ』だった。
正しさは優しさとは異なるモノなのだという事をまざまざと感じる。
そして、彼の『情熱』は正しさによって一度幕引きがなされるのだった。

セックスシーンの中に隠媚さはあってもいやらしさがないのもこの本の特徴かもしれない。
リョウは女神を抱くかのように女性を抱いているからなのかもと、思う。

IWGPで苦手感を持って以来実は手をつけなかった石田衣良ワールド
続編も読んでみようと思う。

~私の奴隷になりなさい~

予告通り読書感想文です。

これのタイトルを暁さんから聞く前に
多分サタミシュウさんの本は三冊?あった気がする…と思っていたら
これ三部作なんですね
凝り性な夫が買い揃える訳だ
話題作だったのと、当時表紙がAV女優の大沢佑香さん?だったので買ってた気がしたのですよ。
そして妻のカンはビンゴ、三冊ともありました。

と、言うわけでまず【私の奴隷になりなさい】から

あらすじなどはGoogle先生などに聞けばまとまったサイトをホイホイ教えてくださるので
ぜひそちらに頼ってください。
しかし感想内容にネタバレを含む場合がございますので
見たくない方はここから先はお控えください。
















異様な小説だと思う。
そしてこれは幸せではない気がしてしまって悲しい。
堕ちた女になった自分自身を香奈は誰に認めて欲しかったんだろうと思ってしまう。
ご主人様に?それとも僕に?

ご主人様は育てる事を性癖としてるなら満たされてるのかもしれない
けれど、M女性側の伸び代というのは多分そこはかとないモノを秘めてる気がするし
それを見ずに放流してしまうの?
しかもその見なければ知らないで済んだであろう隠された【暗部】をさらし出して?
私はこのご主人様に怒りを覚えてしまった。
M的な性癖だけではなく、マイノリティであることやアブノーマルであることは生きづらいのです。
それを覚醒させるだけさせたらポイはひどい。
卒業、と言うけど本当に香奈の希望なのかなと。
最後の『私の奴隷になりなさい』の一言に哀しさを感じてしまったのだ。

正直、読み続けるのが楽しいと思えなかったのが私の嘘偽りのない気持ちだ。
プロフィール

灯里

Author:灯里
M奴隷二年目
愛奴と呼んでいただけるようになった灯里と飼い主である暁さんとの関係
ここは灯里から暁さんへの報告書であり二人の間の色々を残す場所です。
やっと卵から孵ったくらいの私がどんな姿になるのか
暁さんの「願望」と私の「願い」が重なるときにどんな化学反応が起こるのか。
日々と逢瀬と想いを綴っていこうと思います。

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