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これも、俺のモノ5

一通り打たれて、上も脱ぐよう指示されて今度は正面を向く。
背中を丸めてると怒られる。
俺の奴隷だと誇りを持て
自分の怯え、が姿勢に出てる。あたまの後ろに手を組み、肘を広げる。
よしよし、と笑う暁さんは私の正面に立たれた。

ニコニコと笑って私の左胸に平手を打つ。
赤く色が差す。
日焼けできない肌、なので白いのだ。
あーあ、こっちだけ、赤いな
とニコニコと私に詰める。
期待されてる回答はひとつ、だろう。
反対も、お願い…します
そう告げた私に、満足げに笑いながら
同じじゃあつまらんな
と右の乳首は捻り潰される。
こうやってな、一度手を離して…血が回ったところで…
と繰り返し潰される。
ギャアと鳴く私を笑いながら何度も何度も頭が焼き切れるんじゃないかというくらい痛みが繰り返される。
でも、逃げない。
目を開き顔を見るよう命じられてる私は暁さんの顔を見つめている。
ほら楽しい、という顔は本当に楽しそうで、愉快そうで。
その目に釘付けにされた私は、昆虫標本の蝶のように逃げられないのだ。

一頻り、抓り潰すを繰り返されてフラフラしてる私に
お前のどこが、汚れてるんだ?
と問われる。
そう、トラウマ起因の自分への嫌悪、心無い性的な悪戯の数々
基本的に暁さんに会うとき以外はパンツスタイルかロングスカート
膝丈より短いものをはくときは厚手のタイツ、夏場でもトレンカやレギンス
これが手放せなくなった。
見られるのは怖い、とても。
慈しみのない暴力的な欲の対象になるのは恐ろしい。
合意のない行為をしようとする人は怖い。
それだけ、自分に影響を与えてきた自分へ対する自己蔑視、自己嫌悪の結果
私は私を心から汚いと思っている。

それを逢瀬の前の不安定の波で告げてしまい泣きじゃくりフラッシュバックを起こし、なんとか自傷は踏みとどまったものの、心のバランスを失っていた。
酷いときは漂白剤で身体を洗おうとしたりしていたのだ。
それは、暁さんの物、という自覚があったのかなんとか堪えた。
そんな私を嗜める。
全て汚いと答える私を、暁さんは舐め始めた。
腹部、臀部、腿、脇、顎、と
全然汚くない。美味しいぞ?
そして叩かれて高揚して濡らしてるそこも
ほら、お前の蜜だ。美味しい。
心からそう思っているんだよ、そういう顔で舐める。
暴れたくなる心と許されてると喜ぶ心が拮抗する。
やだ、だめ、という私に異論は認めないという意思を目で示される。
心ごと、体ごと全部愛おしいんだよ、と示してくれる。
文字で逢瀬前から示してくれていた気持ちを、言葉で行為で示されて私は崩折れた。



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これも、俺のモノ4

部屋について珍しく?暁さんはお手洗いに向かわれた。
一人部屋に残された私は右往左往。
そして私がトロトロ歩いてたのに待っててくれて我慢させたかもしれない、と申し訳なくなる。
テレビがついていて、朝の情報番組が流れてはいるけどもそれを見るでもなく
コートとストールを外し、お弁当やカバンを棚に収め所在なく部屋でぼぅっと立っていた。

お手洗いから出てきてスーツを脱いだ暁さんが声をかける。
ぎゅむ、と抱きしめられる。
あわあわおどおどとする私。
背中、手、まわせ
と怒られる。
おずおず、と手を回すとよしよしと撫でられる。
いつも程度、の弱り方だとここで泣いてしまっているのに心の中の氷がまだまだ硬くて頑なな態度が崩せない。
そんなことわかってる、といった感じで温めるように甘やかす暁さん。
お前は、何だ
口付け、鼻頭と鼻頭がくっついているような距離で話す。
俺の奴隷、愛する奴隷だから愛奴、わかるか
ごめんなさい、と繰り返す私を宥め撫でる。

ソファーに掛けられた暁さんのそばに行って良いか解らず逡巡する。
でも、すぐに手のひらをひらひらと招く暁さんに呼ばれる。
何か言いたいこと、あるだろ
と私に告げる。
悪い子だった自分の反省の弁を述べると、両の頬を抓られる。
そんなこと、じゃないだろ?
負の思考に沈む根底の感情を出せとばかりにグリグリと抓られる。
会いたかった、寂しかった
ポロリと転げる心の氷の一角にほら、と抱きしめてくれる。

抱きしめられて今回、初めて体から力を抜けた。
暁さんの空気も和む。
嗚呼、心から欲してたものがここにある。
暁さんの体温
暁さんの心音
暁さんの肌

まだ、頑なで意固地な心は素直に喜ぶ状態には遠いけど
欲しかったものを感じることに集中しようと腕をお腹に巻きつける。
どんなに寂しがっても放してやらないぞ
そう言って、笑う暁さんに救われる。
少しづつ、氷に亀裂が走り始めた。
暁さんの温度、触り心地、匂いを堪能する。
そんな私を静かに撫でてくれる手は温かくて、宥めるように慰撫している。

着衣のままご挨拶。
もう、頭がうまく回らなくて言葉が出ない。それを素直に伝える。
めくれ
と声が飛ぶ
一瞬、考えて厚手のタイツと1部丈のインナーを脱いでスカートをめくる。
上も、と言われセーターとインナーをまとめてめくる。
見られる、のが恥ずかしい。
見られる、のが申し訳ない。

ああ、まだなのか。まだわたしは泥沼から抜け出てないのかと自己嫌悪に陥る。
そんなわたしに気づいてるのかもしれない、けどそれに構わずわたしを回れ右させる。
ちょうど良いところ、にあるな
意味がわからずキョトンとする
前を見ろ
鏡がある。
ちょうど良いところ、にあるな
まだ、意味が今ひとつわからない。
何度も言わせるな
お尻に平手が飛ぶ。
ああ、鏡がわたしを映しているのか。
ちょうど良いところ、にあるな
恥ずかしさにすぐ答えられないと乳首をブラから出されて潰される。
はい、と答えると目をそらさないように命じてお尻を平手打ちし、鷲掴み、乳首を捻り潰したりと責めを加える。

爛々、と輝く暁さんの目が鏡に映る。
よく見知った鏡に映る女の痴態より、わたしの目は暁さんの目線や動きを鏡で追う。
この顔が見たかった
と、私の中の独占欲が満たされる
この顔は、私だけが見せてもらえる顔。
ゾクゾクと独占欲が私の背中をなぞる。
ショーツは、いつの間にか剥がれてたのか脱ぐよう命じられてたのか床に転がっている。
そんなわたしを追い込むように打たれる。
ギャァギャァと鳴く私に良い声を出せるなと楽しげに打つ暁さん。
それが嬉しくて辛いのに大丈夫と言ってしまう。

暁さんが楽しそうに私で遊ぶ。
その顔は鏡に映る。
その声が私の耳に入る。
この状況が私の存在を肯定してくれる。
暁さんの「愉悦」のための存在になれるのは私にとっての悦びで存在を肯定される許し、の一つだ。
マゾヒズムの性的願望もサブミッシブの従属願望も満たすこの時間は
痛いことをされてるはずなのにとても満たされて幸せになれる時間だ。
少しづつ冷えた氷山をこの満たされた思いが温めてくれていた。




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これも、俺のモノ3

到着が近い旨の連絡が届き、待合からロータリーへ。
車に乗ると
おかえり
といつもの言葉。
ただいま、を返す声はちゃんと出せてたろうか?
一気に私は緊張してしまった。
帰ってこれて嬉しい、久々にお顔を見られて嬉しい、のに私はここにいていいのかと怯える私がいる。
ほれ、と出された手を取るだけで震える私は繋いだ手に強張る心を出さないようにしたいけれど
暁さんの手を傷つけないように、空いている左手を固く握り締めるだけで精一杯だった。

カーナビの画面に映る朝の報道番組が鳴り響く車中。
季節柄なのだろう賑やかで明るい話題で女性解説者なのかレポーターなのか声が耳につくのに
無言でどうしたら良いかわからなくなってる女がいる。
そんな空気を破るように、暁さんは私のスカートをペロっとめくる。
小さくなり膝頭を見るだけだった私が、おどおど、と暁さんの顔を見上げる。
ん?と笑顔を見せる暁さんの顔を見て視線で訴える。
声はあげられなかった。
恥ずかしい、怖い、見られたくない
心の中では声がするのに口に出せない。
膝頭に視線を戻すとタイツに包まれた足を撫でさする。
びくり、と反応する私を見て満足をしたのかスカートを戻してくれた。
顔を見る、と変わらず穏やかな暁さんの顔で、取り敢えず粗相はしてない、のだろうと少し安堵する。
5分にも満たない短い時間のいたずら。
けれど、多分小さくなるだけの私以外の顔を引き出したくてしたいたずらかもしれない。
それに気づける余裕、はなかった。

そんな私を乗せた車は、いつもの街のいつものホテルに到着する。
いつもより少し離れ気味に歩く私を歩幅を合わせて待ってくれる暁さんに少し申し訳なくなりながら部屋に入った。




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これも、俺のモノ2

逢瀬日当日
全く眠れない、と早々に布団と仲良くするのを諦めお弁当をつくる。
2月は上旬に会えるこの日。
バレンタイン菓子は寝る前に焼いていたので準備は終えてるのだけど、お弁当はおにぎりで良いよと言われてた。
甘い卵焼きが食べたいな
先日、メッセージアプリケーションで話に上っていたことを思い出す。
出し巻きでもないお砂糖の甘い卵焼きだ。
それを久々に焼き、それだけだと寂しいな、とお肉のおかずも用意する。
おにぎりも二つづつ、でこれくらいの量が暁さんと私のお弁当のいつもの量。
野菜のおかず、はあまり好まれてないのを知ってるので今回はお持ちしない。
菓子もあるしあまり詰め込んでもお腹が膨れてしまう。

飛び始めた花粉に皮膚が荒れ始めてて化粧ができない。
そんな自分を厭いながら、でもと怯む心を叱咤し新幹線へ向かう。
おはよう
早起きの私のメッセージに返信をくれる言葉は暖かい。
昨日聞きそびれてタイツを履いている旨を詫びると、寒いから仕方ないと許していただいた。
さすがに2月の早朝はタイツがないと辛いのだ。

車が混んでてまだ掛かるらしい。
いつもの街の少し手前で
暖かいところで待ってなさい
のメッセージが届く。
駅待合の中で暖かい飲み物を飲んでも、何をしても…心の奥にできてしまった氷のようなもの、が溶けない。
こんな心持ちで会わなければならないのか、と悲しくなる。
少しでも素直でいいこの私をお渡ししたいのにな、と。

まだ頑なな心のままの自分に頭を抱えてる私のスマホが震える。
暁さんの到着は近い。
お待たせしたくないので急ぎロータリーへ向かった。




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これも、俺のモノ1

不安定
寂しさ
不調
怖がり
畏怖

恐らく、会えない期間が五ヶ月にも及んでしまったからか?
そして暁さんとのお話の中で出してしまったフラッシュバック
過去に性的に嫌な目にあったことが多々あり
(かなり発育の良いお子様だったのでロリコン変態野郎の餌食にはかなりなりました…小学3年生時点で140センチ超えてたしブラジャーもつけてたからね…)
自分の中の傷口から溢れ出る汚泥のような感情に時に振り回され、支配されて
結果心が迷子になっていた。
こんな汚い汚物たちの欲の対象になってしまった私は汚い
封じ込めてた感情の蓋が開いてしまえば間欠泉のように吹き出る自己嫌悪。
身体症状にも精神症状にもひどい影響を与えてぼろぼろだった。

そんな私の様子をかまいながら何とか調整をつけて時間をひねり出し、会う時間を作ってくれた。
会うまでも
会うことが迷惑じゃないか
とマイナス思考の海で溺れる私を
救命ボートに上げながら穏やかに過ごせと案じてくれる。
心の奥底からせり上がる汚泥が冷えて凍るような心地の中で、それでも
私は暁さんのものだから
と自分を何とか保つ。
そうやって逢瀬日を迎えた。



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プロフィール

灯里

Author:灯里
M奴隷二年目
愛奴と呼んでいただけるようになった灯里と飼い主である暁さんとの関係
ここは灯里から暁さんへの報告書であり二人の間の色々を残す場所です。
やっと卵から孵ったくらいの私がどんな姿になるのか
暁さんの「願望」と私の「願い」が重なるときにどんな化学反応が起こるのか。
日々と逢瀬と想いを綴っていこうと思います。

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