複数
暁さんの願望だ。
暁さんが私を従え
私が誰かを従える
そこで暁さんは何を見たいのか
暁さんは引き出したいと、言う。
暁さんだけで引き出せない私を見たい
私には「加虐嗜好」も、あるのではと思ってらっしゃるのだ。
因みに全く私には自覚はない。
でも、暁さんが感じるその可能性の伸び代を伸ばしたいのだそうだ。
それごと「独占」したい
のかもしれない。
私の下になった人に
私を好きに扱える「主」を見せつけて嫉妬させたいのかもしれない
「歪んだ独占欲」
暁さんの歪み、なのかもしれないと思う。
その、歪みを愛せるかと言われたら
私は、愛したいし愛せる、と返すだろう
でも、「独占欲」は私にもある。
加虐する暁さんは「私だけの」暁さんだ。
誰にも見せたくない
誰にも触れさせたくない
誰にも晒したくない
そう、心の中で私は叫ぶ。
「この男の歪みは私だけのものだ」
それと同じ位欲する
「この男の歪みを余すところなく飲み込みたい」
なんて矛盾だろう
暁さんの歪みを晒さねば暁さんの歪みを全て得ることが出来無いのだ。
何て業が深いのだろう。
女の業は「相手を飲み込みたい」という本能なのかもしれない。
膣が男根を飲み込むように相手の事を全て清濁併せて飲み込みたい。
そんな業が私の中を渦巻く。
私の中の天秤がどちらの欲を優先するか、がきっと今後鍵になる。
「全部、欲しい」
この欲が勝ってしまったとき
私は自らをボロボロにしながら暁さんの願望を叶えると思う。
壊さないで創りたいという暁さんの心に反することになるのかもしれない、と思いながら
多分、その欲を叶える私はどんどん壊れていくに違いない。
そう、ならずに叶える方法を探さないとな、と思う。
ランキングに参加しました。
よろしかったらクリックしてください。