暁さん、のおなかに私はよく抱きつく。
暁さんが椅子やソファーやベッドに掛けているとき、私は暁さんの膝の間に入り顔をおなかに埋め、キュッと抱きつく。
首に巻きついて抱きつこうとするとうまくバランスが取れないことが多いし
体が触れ合える面積が少なくなる。
私は余すところなく暁さんにくっつきたいし、暁さんの体温はとても心地いいのだ。
だからおなかに抱きつくこと、が多い。
柔らかくてフワリとした暁さんのおなかは、優しさが詰まってるのかと思うくらい心を穏やかにしてくれる。
心臓が近いからか、耳を当てるとトクリ、トクリ、と血液が体を巡る音がする。
夢幻ではない暁さんに会えたと安堵する。
頭や背中を撫でる手に、ここにいていいと許されてる心地がして喜ぶ。
眼を閉じて、暁さんがいる事を感じて全身が喜ぶ。
小さな小さな子供の甘え方なのかもしれない。
この抱きつき方をしてる私を暁さんはよく、仔犬と呼ぶし。
でも名前を口にしながら、キュッとお腹に顔を埋めるのはやはりとても幸せ。
下から、無抵抗に、だけど投げ出した分を抱きしめるように庇護されてるこの格好が好きだ。
だから、会うと私はそこに抱きつく。
そして顔を埋め、顔を見て照れ笑いをする。
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