自己嫌悪と自己憎悪の波に攫われかける
いけないことだとわかってる
私が私を大切にしないと暁さんを傷つけるのを分かっている。
これを伝えたら悲しまれるのも、わかってる。
でも、大切にできてない時に
悪い波に攫われかけてる時に
大切にできません助けてください、と助けを呼ばないことの方が悪いことなのもよくわかってる。
命綱に手を伸ばしすがる私に
自己憎悪に飲まれかける私に
お前がいなくなったら困るがなと告げてくれる。
困る、のはどうしてかさっぱりわからない。
私がいない事で、不安定な女を抱えないことで平穏が訪れるだろうに、何が困るのだろうこの人は。
いた方が困るでしょうと告げると
なぜだ?
俺の大事なものがなくなれば困るぞ
じゃなきゃ愛奴などと呼ばない
と、心を傾けてくれる。
胸に棘が刺さる。
ちくちく、じくじくと痛む。
わたしはまた暁さんを傷つけるのか。
謝罪を告げる。
ごめんなさい、と。
心を傾けてもらってばかりなのに、わたしは傷つけてばかりだ、と。
彼女は何人も作ろうと思えば誰でも作れるがまったく価値が違うからな
彼女と愛奴
同じと思うか?と、投げかけられる。
彼女、愛奴
違い…暁さんの「彼女」ってなあに?と問う
わからない、まったくわからないのだ。
わからない私は暁さんに質問するしかなかった。
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