久々の逢瀬だった。
2ヶ月ぶりだ。
4月は、暁さんはお仕事でご多忙で
お休みを設けることが出来なかったから。
持ち物は?と聞くと
甘い卵焼き、オニギリ、メンタム
の3つを指示される。
場所は大きな街ではなくて何時もの街。
前の日はワクワクしすぎて眠れなかった。
いつもの新幹線に乗りいつもの街へ 向かう。
混み合う新幹線、窓側に座れるような状態ではなくて三人掛けの真ん中へ。
音楽を聴きながら新幹線は進む。
会えることに胸を弾ませる。
軽いビートが耳に心地よい。
駅へつき、暫くホームで待つ。
着いたよ、とメールをもらいロータリーへ駆け出す。
ロータリーへ滑り込む車へ迎え入れてもらう。
「おかえり」といつもの声。
手をつないでもらって「ただいま」と伝える。
ああ、暁さんだ。
胸がキュッとしてドキドキ。
照れ笑いをする私をみて暁さんが笑う。
車はいつものルートでいつものホテルへ。
車を走らせる暁さんの横顔が愛おしいけど照れくさい。
女の子のように心を踊らせてるじぶんが照れくさいのだ。
照れ隠しに少し車窓を見てふと思った。
この街に来るのは4ヶ月ぶり。
その話をすると
「そんなにたってた?」
と笑う暁さんがいる。
こうやって顔を見て話せるのが嬉しい。
駐車場からホテルへ入り部屋を選ぶ。
パネルのボタンを押してエレベーターに。
二人だけ、の空間に入れるのが嬉しい。
嬉々として後ろを歩いた。
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