ホテルの部屋に入り、ソファーにかける暁さんの足元に座る。
ああ、足元にいられるだけでもうれしい。
一緒にいられるのが嬉しい。
顔が自然と笑顔になる。
見上げる私に向けて腕を広げてくれる。
腕の中に包み込まれて息を吐く。
やっと帰ってこれた。
私のお家、心を開ける場所。
安堵をして、力を抜く。
とくん、とくん、と心音がする。
私のより高い体温が私を包む。
愛おしい匂いがする。
おなかに抱きついて堪能する。
キスをいただいて
頭をなでられて
抱きしめられて
ようやく、心から安心できる。
「甘えっ子」そう私をからかう声が優しさを帯びていて嬉しい。
庇護をされている、とヒシヒシと伝わってくる。
「たくさんわがまま言ってごめんなさい」
そう、腕の中で伝える。
さびしかった。
会えなくて、抱いていただくことができなくて、暁さんが足りなくて寂しかった。
それをわかってくれているところに甘えすぎた。
仕方なかったのはわかっているのに。
不安定過ぎてご心配ばかりかけて、きちんと謝らないとと思っていた。
よしよし、と頭をなでられてからご挨拶。
ご挨拶の後に
「ご奉仕か?お仕置きか?」
選択肢にお仕置きがあるということはそう、されるべき理由があるということだ
そう考えた私は
「お仕置き、お願いします」
と申し出た。
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