暁さんの心を温めたい。
そう、思う。
強く、強く思う。
暁さんが悲しまれてるだろう事が起きた。
前もってわかり、準備をできる環境でのそれならば悲しみはあれど覚悟はできていたろうそれは
突如、訪れ悲しみをもたらした。
「いずれ直ぐ、こうなるだろうとは思っていたけども急だった」
と淡々と文字は告げる。
このような時にお側に駆け寄ることができないのはわかっている。
でも、これ程に焦燥感を駆り立てるとは思わなかった。
愛する人が愛おしい人が悲しんで居る時にお側に侍る事は私には許されない。
せめて心だけでも温めたいと乞い願うものの、私には今は案じる事しか許されないのだ。
逢瀬はこの悲しみをもたらした事柄もありきっと桜の花が綻ぶ頃まで伸びるのだろうと思う。
いや、もしかしたら菖蒲の頃まで伸びるかもしれない。
案じる事しかできませんと己が無力をこぼしてしまう。
それをしてくれるのが良いのさ、と慰められてしまう私は未熟者だ。
未熟な私は思う。
「暁さんの悲しみを少しでも癒せますように」
無力な私は願う。
「暁さんの心を少しでも温めることができますように」
案じて思うことしかできない私だけれど
せめて、この思いを感じた暁さんが
あった時に私に無理に心配をかけまいとせず
「そのまま」の暁さんで居て欲しいと思う。
何もできないけど
「そのまま」の私で側に居る事だけはできるから。
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