寝ぐずりしながら寝た私が気がついたのは隣が冷えたからか
暁さんは少し用を足されただけだと思うのにひどく寂しくなって
ベッドに戻られ座った暁さんの腰に、背中にまとわりつく。
会う前は沢山沢山言いたい事があったはずなのに
この背中を見てるともう言葉が出てこないのだ。
好きも、愛してるも、寂しかったも
もう出てこない。
ここにいてくださるだけでもういい。
私が触れられる距離にいてくださるそれだけで幸せだ。
それでも少し態度のおかしい私に呆れながら甘えを許してくれる。
充電、できてるか?と気遣ってくれる言葉が私のナーバスさを読みきってる。
引っ付きながら
何故だか踏まれたりひどい扱いされてる方が安心するんですと告白する。
優しく抱かれるのが嫌なわけではない。というか多分、世間標準並みの優しく抱かれる、は暁さんにはされてない気がする。
暁さんと私にとっての優しく抱いてる状態、はすこーしズレてるのも自覚してる。
でも、それより被虐されてる方が安心できるのだ。
複雑なりマゾごころ。
そんな私が嫌になる、と続けようとしたのを
俺のだ、って感じるからだろと先に言葉をついて塞ぐ。
そう、事実その通り。
暁さんの「奴隷」にしか感じる事を許されないあの「状態」が私の存在意義、でもある。
座られ、踏まれ、嬲られる
酷く扱われて「存在意義」を感じる。
それをひどい事だとお互い感じずに「愛情交換」になっている。
私の「望んでいた」関係だからこそ嬉しくなる。
そんなのお見通し、なのだ。
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