暁さんは「人」であることを尊重してくれている。
人間は考える葦だ
肉食獣のように強い牙も持たなければ
草食獣のようなしなかやで軽く走るスピードもなく
身を覆う殻や強靭な皮膚を持つこともない。
でも、考えることが武器で防具だから
古では剣と甲冑を
今では兵器とシェルターをつくれる。
考えること、を人間の基とするなら
暁さんはそれを本当に大切にする。
愚問のような問いにすら
考えることを良しとする。
想い悩んで捕らわれたらそこから切り離すけど
そうでない限りは考えることは正義だ。
だから、盲信をするような躾をしない。
ご主人様というものを信仰させて自我を奪いトランス状態にして他を見せない
何て簡単な事だろう。
少なくとも1年前後、下手したら3年くらいは従順な奴隷ができる。
でも、それは「ご主人様」の抜け殻を見るようなものだろう。
「信仰」の対象になった「ご主人様」は偶像のように完璧な存在として崇められる。
しかし、大体は中身は人間なので生身だ。
アイドルはイチゴのウンチ!なんてこたぁないのと同じで
全てが完璧な存在は本当に生きとし生けるものの中には存在しない。
そもそもS性癖とM性癖とを埋め合うための関係なのだからお互い「欠けている」のだ。
それをなかったことにして築く関係には無理が生じる。
無理が亀裂となりお互いを隔絶していく。
暁さんは完璧な存在になろうとしない。
これ、今度教えてなんて普通に仰るし、食べ物の好き嫌いだってある。
「無理をしない」を地で行くからお昼寝でイビキもかくしよだれたらしてることもある。
でも、私の変調を見極めるし
心の淀みにたいしてキチンと向き合う優しくて真摯な人だ。
私の、私にとって素敵な主だ。
「頑張りすぎるな」「無理はしない」を私に教えるために、なのかもしれないけど
私は暁さんと一緒に居ることを選べてよかった。
自我を殺さないで私のままで足元に跪けるから。
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