新幹線が何時もの街に着いた。
何分くらいに着くよ、のメールに合わせてロータリーへ降りるとタイミング良く暁さんの車が滑り込む。
ただいまです、と乗り込む。
笑顔は歪じゃなかったろうか?
キチンと笑えてたかな…
そう、思う私をよそに車は何時もの方向へ進んで行った。
ホテルへ着いて、いつもと違いブーツを履いてるので部屋に入るタイミングが遅れてしまう。
普段はさせて頂いてるジャケットなどを脱ぐ時のお世話ができなかった。
ちょっと悔しいなーと思うけどお待たせした私が悪いのだから仕方ない。
私も遅れてコートやジャケットを脱ぎ足元へ座る。
頭にぽん、と手が乗り私の鼻頭をちょいちょいとつつく。
ふっと心の痞えがとれて溢れた笑顔に
「お、笑った」
と、声をかけてもらう。
いつもと違う、って気づいてたんだ。
気を使わせてしまったなと反省。
身長のせいか格好のせいか電車で絡まれたという話をしたらその時の格好でと言われていたので
短い丈のニットワンピを着ていた。
「似合ってる」と言われて嬉しいけど照れる。
短いスカートをめくるように指示をされてめくる。
「足、見られただろ?」
「スカートの中見えると思われたんじゃないか?」
そんな言葉を投げかける。
私が「恥ずかしがる」のをお好みになる暁さんの言葉がどんどん恥ずかしい、を押し上げる。
恥ずかしい思いをさせることと「隙がありそうで無い女」で居させることが狙いなのか
気をつけて歩くよう指示される。
短めのスカートの時は必ず持ち歩くストールで隠して座ると伝えると満足げに頷いていた。
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