暁さんとホテルへ入る。
部屋を選ぶ時に広い部屋がいいよなあと、広い部屋を選んでくださる。
部屋に入ると汗ばんだシャツが心地よく無いようで、脱がれたシャツをシワにならない様にハンガーへかける。
そしてスラックスも脱がれて下着と靴下だけの暁さんが
所在無さげにしている私を抱き寄せる。
「早起きさせてるのに元気で笑顔で俺に会いに来ることが嬉しい」
耳元に直に告げられる言葉。
だから気にするなと強く抱きしめられて安堵からか力が抜ける。
そして耳が弱い私は吐息の様に告げられる言葉に体を震えさせる。
「俺に翻弄されてなさい」
「お前の存在意義は俺の元にあることだ」
告げられる言葉がどれもうれしくて仕方ない。
そう、私は何をしても敵うことはなく私のことを翻弄し続けてくれるひとに愛されたかったんだ。
うれしくて背中に手を回して心ごと体を預けて甘えた。
ベッドに座る暁さんから挨拶と促される。
何時ものように床に手を着き頭を下げる。
上から促されながら脱ぐ。
履いていたスカートの丈はお気に召していただけたようだけど
中に履いていたレギンスは不要だと
家から脱いでくるのが恥ずかしいなら駅に着いてからでもいいから次は脱いでくるよう言われる。
…恥ずかしいけど次は頑張ろうと思う。
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