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朦朧とする幸せ④

バスルームでのイラマチオは続く。
嗚咽を覚えて背中が震えてるのを暁さんも気づいてるけど止む気配はない。
何時もなら背中が震え出すタイミングで止めてくれるのに息継ぎが出来ない。
気が済むまで、それこそ吐いても突くんだと気がつく。

合間にげふげふと咳き込むものの容赦のない突きを繰り返される。
吐くことに対する恐怖が先行してるのだけど
怖さに襲われながらもその行為をしてるのは暁さんなのだから委ねようと抵抗をする意思を排除して委ねる。
朝ごはんを食べる間もなかったので出るものがなかったけど吐き出した。
量があったらきっと自己嫌悪に駆られてた気がする。

その後も突かれてえづいてを繰り返されるのに頭が朦朧としてくる。
酸欠の朦朧なのだろうか?
暁さんに私の苦手だといってたことを踏み越えられた快感なのだろうか?
思考が温いお湯に浮いているようになってしまった。

フワフワとしている私に暁さんがキスをする。
シャワーで洗い流す前の吐き出したものも口についてるだろう私にだ。

「なんで、こんなにしてくれるんだろう」

浮遊する思考に浮かぶ疑問だった。
大量ではないとはいえ吐き戻して綺麗ではない私に口付けて
頭を撫でて褒めて…甘やかす。
疑うことなく愛されてるんだと実感すると同時に
欲をぶつけられた嬉しさに体が歓喜してる。
たった一人、暁さんの欲をぶつけてもらえるのは私だけ。
暗い独占欲が満たされる。

ひとつ、決心した。
欲をぶつけてもらってこんなに嬉しいなら
遠慮など無しにして斟酌せず欲をぶつけてもらえる様になろう。
それが私の望んだことのない欲でも
拒んだ形でもだ。
きっと、心が血を流して傷ついてもそれをした私をキチンと手当てしてくれる。
怖い怖いと最初の頃に首を横に振ったイラマチオをして吐いて
こんな私が嫌だと涙を流してた私に口付けてこれでいいと教えてくれたから。

揺蕩う思考の中にひとつ決心して、暁さんのかけてくれるお湯に暖かさを感じてた。


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プロフィール

灯里

Author:灯里
M奴隷二年目
愛奴と呼んでいただけるようになった灯里と飼い主である暁さんとの関係
ここは灯里から暁さんへの報告書であり二人の間の色々を残す場所です。
やっと卵から孵ったくらいの私がどんな姿になるのか
暁さんの「願望」と私の「願い」が重なるときにどんな化学反応が起こるのか。
日々と逢瀬と想いを綴っていこうと思います。

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