人は誰しも心にコップを持っているのだと私は思ってる。
思ったことや感じたことを一時的に貯めておく
そんなコップ。
コップから嫌な気持ち、例えば苦しいとか憎々しいとか疎ましいとか腹立たしいとか
そんな気持ちの水が溢れてしまうと床上浸水状態でその処理だけにかまけてしまうから
心のコップに溜まった水を飲んでしまわないといけない。
嫌な気持ちの水は得てしてにがくて
でも溢れたらもっと辛いから
もっともっと疲れるから
飲み込めるように整理をつけて
ゴクリと飲み干す。
でも、逆に嬉しいとか楽しいとか愛おしいとかは
楽しみに飲むからちびっと貯まったら舐めてと
甘露を喜ぶ子供のように心待ちにしてしまう。
でも、最近の灯里さんはちょっとおかしい
苦水をのんでしまわないとたいへんな目に遭うはずなのに
甘露が絶え間無く注いでる。
うん、暁さんにはプラス感情しか向けてないしその機会が増えに増えて
今迄の小さなコップじゃもう足りないんだ。
好きをどうしていいかわからない
と暁さんに問うてみる。
好き、がセーブできませんと。
暁さんからは渡していいと言われるから素直に渡して
私が渡した好きを楽しんだ暁さんからまた帰ってきて
ああ、なんて循環なんだろう。
暁さんからの気持ちを私のコップに注いで飲んで
私からの気持ちを暁さんのコップにお注ぎして
ふたりでお互いの気持ちを飲んで
私だけ、でも
暁さんだけ、でも
きっとここは枯渇しちゃうから
いつでも、こころのコップにお互いの気持ちを注げたらいいなと思ってる。
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