今、があるのは過去の選択の結果だ。
暁さんとこういう関係になって数回あっただけの頃、暁さんの昇進試験が決まった。
そのタイミングで私も少し体調がおかしくなり始めてて各病院の門を叩いていた。
けど、「離れない」と二人で決めた。
暁さんの昇進試験のタイミングで「会えなくなるかもしれない」とは伝えられていた。
思うままに会えない、それを提示された時に私はそれでもこの人がいいと思ったからお側を離れる選択をしなかった。
きっと、あの時「じゃあさようなら」と告げていれば私と暁さんの関係はなかった。
私の身体が儘ならなくなっているのも暁さんは承知してる。
婦人科系疾患だと思ったら別の病気だったというオチもすでに付いていて
病状は悪くないけれど予断をゆるさない。
些細なサインを見落として投薬や治療のタイミングが遅れたらきっと良くない状態にすぐ陥る。
それでも、暁さんの口から私と別れるという結論は出なかった。
悪化した検査結果を提示しても
「最高の結果じゃなくても最悪の結果じゃないからいい」
と落ち込む私を慰め
「こんな私じゃいらない子になってしまう」
と勝手に怯える私に
「俺が離れるなと言っているのに何を考える必要があるんだ?」
と宥めてくれた。
二人で選んだから
会えなくても
儘ならなくても
私たちは関係を紡ぐ
私は会えない主でも暁さんがいいと選び
暁さんは身体がもしかしたらハードプレイに耐えないかもしれなくても私を選んでくれた。
選びあった事実が何より大切な宝物だと思ってる。
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