暁さん、は私のご主人さまだ。
そう、「私の上に立ち、私の事を所有してる人」
所有してる、という事は
私をどうしても構わない、ということだ。
甘えなさいこれが最初の命令だった。
私は私の心の声を自分で聞くことすら下手くそで
何処か無理して自らの心が痛みを訴えても
それがかなり酷い状態になるまで自分を無意識で放置していた
泣き方すらわからなくて
愛想笑い以外はよくわからなくて
大切にすることがわからないから何にも近寄らなかった
野生動物のような私を徐々に手懐けた
俺のモノを大切にしろこれも比較的初めの命令だ
身体が壊れる寸前まで働いていた
風邪なんかほっとけば治る、と悪化させて高熱を出した
ストレスが心を蝕んで爪を噛み甘皮を剥ぎ血を出した
そんな私を俺のモノだから壊すなと自分を大切にさせるようにした
なんでも教えて知らせろこれは誓約書を書いた頃の命令
不慣れな甘えや自分をいたわる行為と今までの私の暮らしのギャップに
なんどもなんどもバランスが取れなくなって暴走した
きっとそれを察するためだったのかもしれない
私の今抱えてる問題、トラブル、不安、不満
それすら暁さんのモノの私をチューニングするための必要事項としてくれた。
こうやって手塩をかけて再構築されてる私は
暁さんに、甘えて
自分で自分を労わる術を身につけて
暁さんに報告をする事で事態をまとめることができるようになった。
3年目、になろうとしてる秋
会えてる回数は絶対的に減っている
月1度が1シーズンに1度、に
それでも棄てられる事への怖さはほとんどない
私を忘れてしまったのでは?と怯える事もだ。
私は暁さんの、飼ってる奴隷だから
待っていい
想っていい
伝えていい
それを教えてもらってるから
再構築をしてもらった私は
きっと、暁さんに出会う前より
強くないけど柔らかくなれたに違いない。
ランキングに参加しました。
よろしかったらクリックしてください。