傷、も
汚れ、も
何もかも
暁さんは私の全てを知ろうとする。
勿論、私を飼う上で必要だからなのかもしれない。
些細なことから私の根幹を揺るがすほどのものまで知りたがる暁さんは、私を知る事を
楽しみだと言う。
プラスの事だけ、ではなくマイナスの事も。
所謂、暗部まで。
くまなく知る事は楽しいのだそうだ。
思わず、問うた言葉は
所有欲?という疑問だった。
そして、暁さんはそれを肯定した。
私と暁さんはSMという「性癖」で繋がる部分の多い主従関係を築いてる。
お互いに都合良く性癖を満たし合うだけならこの暗部は知らなくても本来は良い筈なのだ。
だけれども、暁さんは私の暗部まで欲する。
もしかしたら、暁さんは所有する事、に対して並々ならぬ欲を持っているのかもしれない。
だから、きたない部分まで得たいと言ってくれる。
そんな「欲」というものを得てしまった暁さんはどのようにしてそれを満たしていたんだろう…
暁さんの所有欲、はきっと私の事を全て飲み込み翻弄し続けるのかもしれない。
でも、コレクター的な所有欲ではなく
暁さんは愛玩対象はとことん使い倒すのだと思っている。
そのために、私の些細な事まで知り、得たいと思ってくれている。
もしかしたら、私はもう
暁さんの底無しの所有欲の沼に落とされてるのかもしれない。
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